はじめに:なんとなくサッカーやっていませんか?
「練習は頑張ってるけど、何を目指してるのかはよくわからない」
「うちの子、目標を立てても3日坊主で終わっちゃう…」
こんなふうに感じたことはありませんか?
小学生、特に低学年のうちは「なんとなくボールを蹴るのが好き」「友達と遊ぶ感覚でやってる」という子も多いですが、小さな目標を持ってプレーすることは、成長を大きく加速させるポイントです。
特に、周囲に流されがちな小学生時代だからこそ、目標を持つことで自分の軸を作り、「考えて動ける選手」になるチャンス。
この記事では、小学生でも気軽に取り組めて、かつ親もサポートしやすい【目標設定のコツ】を、実例を交えながらわかりやすく解説します。
なぜ目標設定が必要なのか?
“誰かにやらされる”→“自分からやる”に変わる!
「コーチに言われたから練習する」ではなく、
「自分が○○したいから練習する」になると、行動の質がグッと高まります。
これはわれわれ大人の仕事でも同じですよね!
目標があると、“自分ごと”として動けるようになるのです。
上達のスピードが変わる!
ただ漫然とボールを蹴っていても、成長はゆっくり。
でも「今日は利き足じゃない方で5回リフティングする」と決めるだけで、練習の質と集中力が変わります。
小さな成功体験が“自信”になる
「できた!」という実感が積み重なると、
子どもは自分の力を信じられるようになります。
目標→チャレンジ→小さな失敗→リトライ→達成のサイクルが、自己肯定感や自己効力感につながるのです。
小学生に合った“目標の立て方”
まずは短期目標をきめてみよう!
小学生には、「10年後の○○」などの長期目標よりも、
3ヶ月・1ヶ月・1週間・1日単位の目標が合っています。
例:
- 今日の試合で1回はインターセプトを成功させる
- 1週間でリフティング30回できるようにする
- 夏までには逆足でシュートを決められるようなる!
「できそうだけど、ちょっとがんばらないとムリ」くらいがベスト!
「行動」に注目した目標を立てよう
「試合に勝つ」「ゴールを決める」などは結果目標ですが、
それよりも、「どんな行動をするか」にフォーカスすることが大切です。
行動目標の例:
- 声を出して仲間を応援する
- 1対1で絶対に足を止めない
- 1本のパスに集中してみる
子ども自身が“何を意識してプレーするか”が明確になります。
親子で一緒に考える時間を持つ
目標は「言わされる」ものではなく、
自分で決めるからこそ意味があります。
とはいえ、小学生だけで考えるのは難しいことも。
だからこそ、親子で「かっこよくなった自分はどんな人?」「どんなことができたらうれしい?」「どんなことができるようになりたい?」と会話する時間が大切です。
うまくいかないときの“サポート法”
達成できなくても責めめず、たどってきた過程を認める
目標がうまく達成できなかったとき、
「どうしてやらなかったの!?」と叱るのは逆効果です。
失敗は宝。たどってきた道のりを一緒に振り返り、「今月はこんなことはがんばれたね!」「どうすれば次はできるようになるかな?」「次はどんな目標にしようか?」と、振り返りの時間を大切に。
成功したときは一緒に喜ぶ!
どんなに小さな達成でも、
「よく頑張ったね!」「自分で決めたことをやりきったのがすごいね」と、めいっぱい褒めてあげましょう!親のひと言が、次のやる気につながります。
実際の家庭での「目標設定の工夫」実例
低学年(1〜3年生)の場合
「1回でもいいから、試合で自分からボールを取りに行く」を目標に。
→終わった後は一緒に振り返り。「今日、3回チャレンジしてたね!」と実際の数と共にポジティブに声がけ。
高学年(4〜6年生)の場合
「逆足のパス練を毎日10本、1週間続ける」
→達成できたらカレンダーにシールを貼る仕組み。
→「習慣化」+「可視化」でモチベーションUP!
親ができる“目標サポート”のアイデア
家の冷蔵庫に「目標ボード」を貼る
→1週間ごとに更新し、見える化して応援できる!
練習前後に“ひとことふりかえり”
→「今日はどんな目標でやる?」「うまくいったことある?」と1分でOK!
親が“見守る姿勢”を持つ
→アドバイスよりも、「関心・興味」や「応援」の姿勢が大事。
まとめ:目標は「親子の成長ツール」
子どもの目標設定は、ただの成長戦略ではなく、
親子のコミュニケーションの道具でもあります。
「どんな選手になりたい?」
「それに向かって、どんなことをやってみたい?」
そんな対話を重ねることで、
子どもは“自分の道を考える力”を育て、親もその成長を実感できるのです。
目標は、1日で達成されるものではありません。
でも、毎日少しずつ、考え、挑戦し、振り返ることが、確実に子どもを前に進めてくれます。
サッカーママ・パパ、今日もお疲れ様です!
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