サッカーに打ち込む子どもたちにとって、家庭での関わり方は大きな影響を与えるものです。
特に、幼少期〜成長期における「自己肯定感」は、サッカーの技術的な成長だけでなく、将来の人格形成や心の健康、人間関係の形成にも深く関係しています。
今回は、サッカーママ・パパが家庭ですぐに取り組める「子どもの自己肯定感を育む方法」を具体的にご紹介します。
自己肯定感とは?
自己肯定感とは、「自分には価値がある」「自分は大切な存在だ」と思える感覚のことです。
この感覚が高い子どもは、自信を持って新しいことに挑戦したり、失敗しても立ち直る力が強くなったりします。
サッカーでは、勝敗やプレーの良し悪しに一喜一憂することが多く、自分に対して否定的な感情を持ってしまう場面もあります。特に、幼少期〜成長期において「家庭=安全基地」として機能することで、子どもは安心してチャレンジを続けられます。
自己肯定感を育む家庭の関わり方

結果にいたる道のりを認めよう!
結果だけでなく、そこにいたるまでの努力や姿勢、チャレンジしたことに目を向けて声をかけましょう。
例:
「最後まであきらめずに走っていたね!」
「練習、毎日がんばってるね。見ててすごいなって思うよ」
これは、子どもが「自分の努力には価値がある」と感じられるようになり、自己肯定感を高めることにつながります。
子どもの話を最後まで聴こう!
試合の後など、子どもが話したいときには、話の内容に口を挟まずに最後まで聴くことを意識しましょう。評価やアドバイスよりも、「ちゃんと聴いてくれる」という安心感が、子どもにとって何よりの支えになります。
他の子と比較せず、以前のわが子と比べよう!
きょうだいや他の子と比較すると、子どもは「自分はダメなんだ」と過度に劣等感を感じやすくなります。過去の自分と比べて成長した点にフォーカスすることで、自分のペースでの成長を認める気持ちが育ちます。
ミスの捉え方をガラっと変えよう!
ミスをしたときに叱るのではなく、「どうすれば次はうまくいくかな?」と問いかけるようにしましょう。失敗は学びのチャンスであることを家庭でも伝えることで、挑戦を恐れない姿勢が身につきます。
なにはともあれ、まずはママ・パパが自分自身を大切にしよう!
親自身が自分を大切にしている姿(休息を取る、感情を整理する、前向きな言葉を使うなど)を見せることも、子どもの自己肯定感に影響します。子どもが育つ中で一番みるのは親の背中。だからこそ、ママ・パパこそ自己肯定感を高くしてきましょう!
サッカーパパ・ママがやりがちなNG行動&Better案
NG「なんであんなプレーをしたの?」→ Better「今日はどうだった?どんな気持ちになった?」
NG「●●くんの方がうまいね」→ Better「あのプレーすごかったね。〇〇くんから学べることあるかもね」
NG「せっかく勝てた試合だっにたのに、もったいない…」→ Better「惜しかったね。でもいいプレーもたくさんあったよ!」
問い詰めるような言葉ではなく、子どもが自分で振り返れるような声かけに変えてみましょう。
また、他者との比較や結果それ自体ではなく、他者から学び、自分の歩んできた過程を認めるという視点に変えることで、前向きに次のチャレンジに進めるようサポートしましょう。
おすすめの家庭習慣
「よかったこと」を毎日1つ話す習慣
寝る前に、今日のよかったことを親子で1つずつシェアすることで、自己肯定感が育まれます。
感情を共有する時間を持つ
「今日は悔しかった?」「どんな気持ちだった?」など、感情にラベルをつけ整理する手伝いをしましょう。
プレー以外の成長も認める
挨拶ができた、忘れ物が減ったなど、日常生活での成長にも目を向けて言葉にすることが大切です。
おわりに
サッカーは、技術や体力だけでなく、子どもの心を育む絶好の機会です。自己肯定感が高い子どもは、自ら考え、判断し、成長していく力を持つようになります。その土台を築くのが、日々の家庭での接し方です。
サッカーママ・パパがちょっとした意識を変えるだけで、子どもの未来は大きく変わるかもしれません。子どものがんばりを信じて、寄り添い、見守る姿勢を大切にしていきましょう。
サッカーママ・パパ、今日もお疲れ様です!
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