「最近うちの子、サッカーへのやる気が感じられない」
「前はあんなに楽しそうだったのに…」
そんな不安や悩みを抱えていませんか?
少年少女がサッカーを始めた頃のキラキラした目。それがいつしか練習に消極的になり、「もう行きたくない」と言われてしまうと、親として戸惑い、心配になるのは当然です。
今回は、サッカー少年少女のやる気が低下したときに親ができる関わり方を、やる気のメカニズムや自己肯定感の視点から解説していきます。
やる気がなくなるのは、自然なこと
まず知っておいてほしいのは、「やる気が出ない」ことは、決して異常ではないということです。
サッカーというスポーツは、楽しいときばかりではありません。負けが続いたり、うまくプレーできなかったり、周囲と比較して落ち込んだり…サッカー少年・少女たちには小さな壁が次々と現れます。
また、小学生年代の子どもたちは心も体も発達の途中。気分に波があって当たり前です。
だからこそ、親が「またか」と突き放すのではなく、「今はどんな気持ちなんだろう」と寄り添う姿勢が大切になります。
やる気の源は「自分で決めること」
子どものやる気を引き出すには、「自分で決めた」という実感が不可欠です。
実は、「やらされている」「親に言われたから」では、子どもの内発的なやる気は育ちません。
サッカーママ・サッカーパパにとって大切なのは、子どもの「自分で選んだ」という感覚を尊重することです。
たとえば、練習に行きたくないと言い出したとき、「なんで行かないの!」と責めるのではなく、こう聞いてみてください。
「今日はなんだか気分が乗らないのかな?」
「最近、何か気になることがあった?」
このように、子どもが自分の気持ちに気づく機会をつくることで、徐々に内側からやる気が芽生えるようになります。
親が先に焦らないことが大事
親としては「このままサッカーをやめてしまうのでは」と不安になるかもしれません。しかし、ここで焦って子どもにプレッシャーをかけると逆効果です。
サッカーを始めた理由、夢や目標、好きだったプレー…子ども自身が思い出せるような会話を意識しましょう。
特に小学生の少年少女にとって、「サッカーが上手くなる」以上に大切なのは「サッカーが楽しい」と感じられることです。
焦らず、信じて待つ。親のその姿勢が、子どもの自己肯定感を育み、やる気を支える大きな土台になります。
自己肯定感を育てる親の関わり方
やる気が出ないとき、子どもは「自分はダメだ」と感じてしまっているかもしれません。
そんなときこそ、親からの肯定的なメッセージが大きな支えになります。
ポイント1:「結果」より「過程」をほめる
「今日のゴールすごかったね!」ではなく
「最後まであきらめずに走ってたね」
という声かけを。
結果よりも、努力や工夫に目を向けることで、子どもは「自分はがんばれる人間なんだ」と思えるようになります。
ポイント2:「存在そのもの」を認める
「勝ったからえらい」「うまいからすごい」ではなく、
「サッカーしているあなたが好き」
「どんなときも応援してるよ」
というメッセージを伝えましょう。自分の存在が認められていると感じたとき、子どもはまた前を向く力を取り戻します。
モチベーションの波に付き合う覚悟を
やる気には波があります。ずっと高いやる気を保ち続けることは、大人でも難しいこと。
小学生の少年少女であれば、なおさらです。
大切なのは、その波を「親が一緒に乗りこなす」こと。
- 落ち込んでいるときは受け止める
- 少し気持ちが戻ったときはそっと背中を押す
- また頑張りたい気持ちが出てきたら、全力で応援する
この繰り返しが、やる気を自分でコントロールできる力、つまり「心の強さ」へとつながっていきます。
子どもも親も完璧じゃなくていい
サッカーママ・サッカーパパも、日々悩みながら子どもをサポートしていますよね。
「つい怒ってしまった」「どう接していいかわからない」
そんな気持ちになる日も、きっとあるはずです。
でも大丈夫。完璧である必要はありません。
大切なのは、「子どもの味方でいよう」と思う気持ち。
その気持ちさえあれば、どんなにやる気を失っていたとしても、子どもはまた前に進めるようになります。
まとめ:親の言葉と姿勢が、やる気を支える
サッカー少年少女のやる気が出ないとき、親の接し方がとても大きなカギになります。
- やる気の波は自然なものと受け止める
- 自分で選ぶ感覚を大事にする
- 自己肯定感を育てる声かけを意識する
- 結果よりも努力や過程に目を向ける
- 「応援しているよ」という姿勢を貫く
サッカーママ・パパのあたたかなサポートがあれば、子どもたちはきっとまた笑顔でピッチに戻ってきます。
どんなときも「あなたのそばにいるよ」。
その想いを大切にしながら、今日も子どもと向き合っていきましょう。
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