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【番組レビュー】FOOT×BRAIN+ #724に学ぶ:4度W杯帯同のトレーナーが明かす:サッカー少年の黄金期におけるカラダづくり術

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今回ご紹介するのは、テレビ東京系の人気番組『FOOT×BRAIN+』第724回に出演された、元日本代表専属トレーナー・前田浩さんのインタビュー内容です。

前田さんは、ワールドカップ4大会に帯同した経験を持つ、まさに“体づくりのプロ”。番組内では、小学生年代の体づくりにおいて親が気をつけたいポイントが、わかりやすく解説されていました。

本記事では、番組で語られた内容をベースに、サッカーママ・パパが知っておきたい「ゴールデンエイジのトレーニング」「ケガ予防」「家庭でできる運動サポート」などを、わかりやすくまとめてお届けします。


ゴールデンエイジの「体と脳」が伸びる理由

「ゴールデンエイジ」とは、おおよそ9歳から12歳の間を指す言葉。この年代は、運動神経の土台となる「神経系」が飛躍的に発達する時期で、前田さんも「この時期をどう過ごすかで、将来の動きやすさが変わる」と語っています。

この時期の子どもたちは、脳からの命令を筋肉へ正確に伝える神経回路が活発に発達していきます。つまり、この年齢のうちに多様な動きを経験すればするほど、「運動の引き出し」が増えるのです。

サッカーにおいても、ただボールを蹴るだけでなく、ステップ、ターン、バランス、判断力といった複雑な動作を習得しやすい時期。だからこそ、「今何をすべきか」を理解しておくことが、サッカーママ・パパにとって重要なのです。


神経系を鍛える!効果的な遊びとトレーニングとは?

ゴールデンエイジにおすすめの運動は、「頭で考えながら体を動かすこと」。たとえば、前田さんが紹介した「ラダーステップ」は、細かい足さばきを通して、脳と筋肉の連携を強化できる優れたトレーニングです。

実際、スペインでは「水を飲む前にステップを踏む」といった遊び感覚のルーティンが取り入れられ、トレーニングが日常の一部になっているそう。サッカーママ・パパも、特別な器具や時間を用意しなくても、こうした工夫を自宅や公園で応用することが可能です。

また、瞬発力や反射神経を鍛える「鬼ごっこ」や「キャッチボール」などの遊びも有効。画面の前に座る時間を少し減らして、外遊びの時間を意識的に確保することで、子どもの体と心のバランスは大きく育っていきます。


キック力は「正しいフォーム」から育てる

「もっと強く、遠くへ蹴らせたい」と願うサッカーママ・パパも多いでしょう。しかし、前田さんは「小学生年代における筋トレは必要ない」と断言します。

重要なのは、キックの正しいフォームを身につけること。フォームが整えば、筋力がまだ未熟でも、効率よくボールに力を伝えることができるのです。実際、キックの質は筋力よりも「動作の正確性」に左右されるといっても過言ではありません。

焦って早いうちからウェイトトレーニングに取り組ませるのではなく、「狙ったところに正確に蹴る」技術を積み重ねていくことが、結果的にキック力の向上にもつながるのです。


「やりすぎ」は逆効果。親が守るべきラインとは?

練習熱心なサッカーママ・パパほど、つい「もっと頑張らせたい」と思ってしまうかもしれません。しかし前田さんは、「やりすぎはトレーニングではなく、リスクになる」と警鐘を鳴らしています。

成長期の子どもは、骨や関節がまだ柔らかく、負荷に弱い状態です。膝や腰の痛みの多くは「蹴りすぎ」「フォームの誤り」が原因である場合が多く、繰り返すことで慢性化してしまうことも。

前田さんは「痛みが出たら、即ストップが原則」と話します。我慢して続けさせるのではなく、きちんと休ませ、必要であれば専門医の診察を受けることが、結果的に競技人生を守ることになります。

また、欧米のジュニア育成では「週3回・1回2時間未満」の練習量が基本となっており、日本のような「毎日練習」は少数派。ケガを防ぎつつ成長を促すには、「あえて休む」という視点が不可欠です。


股関節の柔軟性が怪我を防ぐカギ

腰痛や太ももの張りを訴える小学生選手は、近年増加傾向にあります。その多くの原因が「股関節周りの筋肉の硬さ」だというのです。

ももの裏や前、お尻の筋肉が硬いと、スムーズな動きが制限され、無理に体を反らしたり回したりすることで、負担が腰に集中します。ストレッチを日課にすることで、柔軟性を高め、ケガの予防に繋がります。

特別な運動ではなく、寝る前の5分でもOK。サッカーママ・パパがストレッチを一緒に行うことで、子どもも自然と取り組むようになります。体のケアを「習慣化」することが、怪我を遠ざける第一歩です。


サッカーだけがすべてじゃない。多様な経験が力になる

前田さんが最後に伝えていたのは、「遊びの重要性」。自由な遊びの中には、サッカーだけでは得られない動作や感覚がたくさん詰まっています。

たとえば、前転や後転といった基本的な運動。最近では、これができない子どもも増えているとのこと。こうした動きは、ダッシュやターンといったサッカーの動作と密接につながっており、体を自在に操るための基盤になります。

また、水泳は全身運動であり、呼吸、姿勢、持久力、バランスなど、さまざまな能力が養われます。実際、久保建英選手や中村俊輔選手も幼少期に水泳を習っていたというのは有名な話です。


最後に:サッカーママ・パパにできること

子どもの成長は、「今この瞬間の積み重ね」でできています。

無理をさせない。多様な経験を与える。ケガを予防する知識を持つ。そして、何より、サッカーを「楽しい」と思える環境をつくること。それが、サッカーママ・パパにしかできない、最高のサポートです。

お子さんが笑顔でピッチに立ち続けられるように、今日から少しずつ、実践してみませんか?

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