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【YouTubeレビュー】スペインのサッカー育成年代に学ぶ!わが子が輝く未来のための「移籍」と「育成」の真髄

お悩み解決

「今のチームで成長できているのか不安…」
「移籍って本当に必要なの?」
「そもそも、どんなチームを選べばいいのか分からない」——

サッカーママ・パパにとって、チーム選びチーム移籍の判断はとても重要で、かつ、とても難しいテーマです。

今回は、Youtube『スペインの育成年代における移籍事情 | スペイン育成現場の真髄 Vol.6(小澤一郎×FERGUS)』の対談から、サッカー強豪国・スペインの育成年代のリアルな事例を通じて、サッカー育成のヒントと「移籍」という選択肢の本質を見つめてみましょう。

移籍は当たり前?スペインの育成現場に根づく「流動性」

日本では、チーム移籍は少し特別で勇気のいる決断というイメージがあります。しかし、スペインでは移籍は日常的な出来事。選手たちは自分の成長を求め、よりよい環境へと柔軟に移動していきます。

筆者の長男が小6のときに所属していたチーム(15名程度)では、たった1シーズンで6〜7名が他のチームに移籍しました。そのチームがリーグ最下位だったこともありますが、子どもたち自身がより高いレベルでプレーしたいという意思を持ち、移籍していったのです。

驚くべきは、移籍に対する周囲の受け止め方です。「裏切り」や「脱退」ではなく、「ステップアップ」として歓迎されるのがスペインの文化。さらに、移籍後に元のチームに戻ることも珍しくなく、チーム間の垣根が低い点も特徴的です。

この柔軟な文化が、子どもたちの成長のチャンスを広げているのです。

チーム選びは“じっくり観察”が基本!スペイン流「練習参加制度」

スペインでは、6月に各チームが翌シーズンに向けた「練習参加」の募集を行います。これはセレクションとは異なり、選手もチームも互いを見極めるための“観察期間”です。

1〜2回の練習ではなく、2週間前後かけて複数回練習に参加することで、選手はそのチームが自分に合っているか、プレースタイルや雰囲気をじっくり確認できます。一方、クラブ側も時間をかけて選手のスキルや性格を見極め、ミスマッチの少ない移籍が実現できるのです。

このシステムが確立されているからこそ、スペインのサッカーは「常にレベルが拮抗し、競争の質が高い」という状態を保ち続けています。

あるチームの練習参加で、筆者の長男が得点を決めたとたん、監督が「今すぐにでもうちに来てほしい!」と声をかけてきたというエピソードも。このようなリアルな“実力評価”が、スペイン育成の現場には根付いています。

小学生からスカウト対象に!スペインの育成は「見つける力」が違う

スペインでは、小学生年代から優れた才能を見つけ出すスカウトシステムが確立されています。中でも注目したいのが、「対戦チームのコーチによるスカウティング」と「プロクラブとの提携制度」です。

例えば、相手チームのコーチがSNSを通じて「この選手の保護者と話したい」と連絡してくることも。ルール上はクラブのコーディネーターを介すべきですが、それでも良い選手はあらゆるルートでアプローチされるのが日常です。

また、プロクラブの「提携クラブ制度」も見逃せません。バレンシアCFなどのプロクラブは、各地の育成クラブと提携し、定期的に優秀な選手を本拠地へ呼んでクリニックを開催します。これは単なる指導の場ではなく、選手をチェックする“スカウトの窓口”でもあります。

現時点で契約に至らなくても、「あのクラブにこの選手がいる」という情報が蓄積され、数年越しでプロ入りが実現することも珍しくないのです。

日本のセレクション文化は、果たして子どもたちのためになっているか?

こうしたスペインの仕組みを知ると、日本のJリーグクラブが行うセレクションに対し、疑問を感じずにはいられません。

多くのクラブでは、1回きりのセレクションに数千円の参加費を課し、「選ばれるかどうか」は短時間で決まります。これは、「育成」ではなく「ビジネス」として機能している側面があるのではないでしょうか。

保護者としては、わが子の可能性を信じ、準備のために高額な費用をかけがちです。結果として、「課金ありきの育成環境」に巻き込まれてしまうことも。

筆者は、日本のクラブもスペインのように地域に根ざし
「実際に子どもたちのプレーを見に行く」
「練習参加を定期的に設ける」
といった取り組みをもっと重視すべきだと考えます。そうすることで、クラブと地域、選手と家族が真の信頼関係でつながり、健全なフットボール文化が根づいていくはずです。

プロ入りは“喜びの共有”!スペインの育成文化が育む誇り

最後にご紹介したいのは、プロクラブへの移籍に対する周囲の温かさです。

日本では、選手がプロに移籍すると「うちから取られた」「抜かれた」といったネガティブな感情が残ることがあります。しかしスペインでは真逆。クラブも地域も、「あの子がプロに行った!」と誇らしげに発信します。

実際、選手と保護者がクラブハウスで簡単な書類を交わすような「覚え書き」を取り交わすなど、送り出す側も大切に関与しながら、選手の未来を応援する姿勢を見せてくれます。

このような文化が、スペインサッカーの「育てて送り出す」伝統を支えているのです。


おわりに|わが子の可能性を信じ、よりよい選択を

スペインのサッカー育成における移籍やチーム選びの柔軟性、プロとの連携、地域に根ざした育成文化から、私たちサッカーママ・パパが学べることは非常に多くあります。

お子さんが今いるチームで本当に力を伸ばせているのか、将来を見据えたときによりよい環境は他にあるのか——そんな問いを持つことこそが、親としてできる大切なサポートです。

ぜひこの記事をきっかけに、お子さまの未来を見据えた「本当に納得できるチーム選び」や「前向きな移籍」について、一度ご家庭で話し合ってみてください。サッカーを通して得られる経験が、きっとお子さんの人生を豊かにしてくれるはずです。

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