サッカーママ・サッカーパパのみなさん、週末の試合や練習の送迎、お疲れさまです!
子どもが一生懸命ボールを追いかけている姿って、何より嬉しいですよね。
「もっと上手くなってほしい」
「チームで活躍してほしい」――
そんな願いを日々胸に抱いて、応援している方も多いのではないでしょうか?
さて、今回は、あるYouTube動画の内容をご紹介しながら、「日本のサッカー育成に今足りないものとは?」というテーマで、少しだけ視野を広げて考えてみたいと思います。
取り上げるのは、YouTubeチャンネル「FERGUS」の人気回
【団体ボール競技が強いスペインと日本が弱い理由】(ゲスト:小澤一郎さん)です。
この動画で語られていた「スペインと日本の子どもたちの距離感の違い」が、日本サッカーの今後を大きく左右するヒントになるかもしれないのです。
スペインはなぜ“団体球技”が強いのか?
サッカーの本場スペイン。もちろん、サッカーだけでなく、実はこんな競技も強いんです。
- ハンドボール
- 水球
- バスケットボール
- フットサル
- グランドホッケー
共通するのは、どれも選手同士の距離が近く、接触の多い団体競技ということ。
世界のトップレベルで戦っているスペインに対して、日本はこうした「体のぶつかり合い」を伴う球技がやや苦手とされる傾向にあります。もちろん近年の成長はありますが、それでも「スペインとの差」を感じる場面は多いもの。
では、なぜスペインの子どもたちはこうした球技に強いのでしょうか?
鍵は「パーソナルスペース」にあった!
動画の中で特に興味深かったのが、「パーソナルスペース」という考え方です。
これは、簡単に言えば「他人にどこまで近づかれても平気か?」という心理的な距離感のこと。
スペインの子どもたち:
- 他人との距離が近いことに慣れている
- 初対面でもハグや頬を合わせる挨拶が当たり前
- 会話中の距離も日本より近い
一方、日本では:
- 電車やラーメン屋に「仕切り」があるほど、人との距離を保つ文化
- 体育の授業でも「接触しない」スポーツが好まれる傾向
つまり、スペインの子どもたちは小さいころから人との距離が近い環境に慣れているんです。
この「距離感」が、実はサッカーにも大きな影響を与えているというんですね。
サッカーでの「距離感」がプレーに影響するってどういうこと?
サッカーでは、試合中に相手が近づいてきてボールを奪おうとしますよね。
そのとき、スペインの子どもたちは、相手が目の前に来ても慌てずにボールを持ち続けることができるのだそうです。
なぜなら、「誰かが自分のすぐそばにいる」という状況に心理的なストレスを感じにくいからです。
一方で、日本の子どもたちは…
- 相手が近づくと、無意識に「怖い」「早くボールを離したい」と思ってしまう
- まだ余裕があるのにすぐパスしてしまう
- 一見テンポよくパスが回っているけれど、相手の守備を崩せない
そんなプレーが増えてしまいがち。
つまり、相手との距離感がもたらす心理的な圧力の差が、プレーの質に大きく関わっているんです。
「相手が近くても平気でプレーできる力」が育つと何が変わる?
スペインの選手たちは、1対1の局面でも焦らず、自信を持ってプレーします。
- パスを出すべきタイミングまでしっかりボールを保持する
- 相手が迫っても慌てずフェイントでかわす
- チームとしての展開力や突破力が高まる
この「近くに相手がいる状況でも冷静でいられる力」があるからこそ、プレーの幅が広がり、個でも、チームでも力を発揮できるんですね。
これは、技術や戦術だけでなく、メンタルの感覚、いわば「慣れ」が関係しているというのが、今回の一番のポイントです。
じゃあ日本の子どもたちはどうすればいいの?
もちろん、民族的・文化的な「距離感」の感覚をすぐに変えることは難しいかもしれません。
でも、日々の練習や生活の中で“距離に慣れる”機会を作ることは可能です。
動画の中で紹介されていた具体的なアイデアを見てみましょう。
✅ 接触を意識した練習を取り入れる
- 小さなスペースでの1対1
- 体をぶつけ合うようなゲーム(ラグビー風の遊びなど)
✅ 他の“接触系スポーツ”の経験
- 柔道・ブラジリアン柔術などの武道
- キックボクシングやレスリングなど格闘技系
- ダンスやブレイクダンスもおすすめ(身体感覚が養われます)
こうした経験を積むことで、「人が近くにいても大丈夫」という感覚が少しずつ育まれるんです。
ご家庭でできるサポートは?
サッカーの練習だけでなく、日常生活でもちょっとした声かけや関わり方が、子どもの距離感に影響するかもしれません。
たとえば…
- 友だちと体を使った遊びをさせる(鬼ごっこ、プロレスごっこなど)
- 公園での木登りや、遊具で体を動かす時間を増やす
また、試合や練習を見ていて、「相手が近づくと焦っているな」と感じたときには、
「今日は相手がぐいぐい来てたね。でも、ちょっとずつ慣れていけば大丈夫!」
と、ポジティブな声かけをしてあげることも、子どもの自信につながります。
最後に:今こそ、育成の「心の距離感」に目を向けよう
技術も大事、戦術も大事。でも、もしかしたらその前に、「人との距離に慣れる力」が、サッカー選手としての土台を支えているのかもしれません。
スペインの子どもたちがそうであるように、日本の子どもたちも、相手が近づいてきても動じず、自信を持ってプレーする力を育てることができたら…。
それは、サッカーだけでなく、これからの人生でもきっと大きな力になるはずです。
日々の練習、試合、生活の中で、「距離感」という新しい視点を持って、サポートしていきませんか?
きっと、お子さんのプレーに、ほんの少しの変化が生まれてくるはずです。
✨ YouTube動画をチェックしたい方はこちら
ご感想や、お子さんの体験談があればぜひコメントで教えてくださいね!
これからも、サッカーママ・パパとして一緒に学びながら、お子さんを応援していきましょう!
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