「サッカーばかりやっていて、勉強が心配」
「宿題が終わっていないのに、サッカーの練習に行くの?」
そんなモヤモヤを抱えたことのあるサッカーママ・パパも多いのではないでしょうか。
小学生のうちは、スポーツも勉強もどちらも大切。だけど現実には時間も体力も限られていて、両立が難しく感じられることもありますよね。
この記事では、小学生年代のサッカーママ・パパ向けに、「サッカーと勉強の両立」を無理なく、前向きに支えていくためのヒントをお届けします。
なぜ「サッカーも勉強も」が必要なの?
まず前提として、なぜ両立を目指すべきなのか。
答えはシンプルです。どちらも、子どもの成長にとって大きな意味があるからです。
サッカーが育む力
サッカーを通じて、子どもは体力や技術だけでなく、主体性や協調性、粘り強さ、判断力など、多くの「生きる力」を育んでいきます。勝ち負けの経験から、悔しさや喜びを味わい成長していきます。
勉強が育む力
読み書き計算の基礎はもちろんのこと、考える力、表現する力、計画的に物事を進める力などは、将来どんな道に進むとしても、不可欠な土台といえるでしょう。
実は…プロサッカー選手も勉強している
プロサッカー選手の中には、学生時代にしっかり勉強していた人も多くいます。また、イングランド・プレミアリーグの中には、名門大学に通いながらプレーする選手や、現役プレーヤーながら経営学修士(MBA)を取得した選手も。
サッカーに集中できるのは一部の限られた時間。プレー中の思考力・戦術理解だけでなく、引退後のキャリアにも学びは活かされます。
両立のカギは「生活リズム」+「親の声かけ」=「習慣化」
では、どうすればサッカーと勉強を両立できるのでしょうか?
生活リズムを整える
人間が力を発揮しやすいのは、生活が安定しているときです。
- 就寝時間と起床時間を一定にする
- 食事で栄養をしっかり摂る
- ゲームやYoutube視聴などの時間を決める
勉強は「短くても毎日」
「1日15分だけ」と時間を決めて、少しずつ毎日やるのがポイントです。
- 宿題の前に5分の音読
- 朝の15分で計算ドリル1〜2ページ
この基本が整っていないと、いくら「勉強しなさい!」と声をかけても、集中力が続かないのは当然です。自律への第一歩が、両立の第一歩につながります。
歯磨きやお風呂に入るのと同じで、毎日の習慣にしていきましょう。
タイムスケジュールを一緒に立てる
「うちでは、1週間の予定表を一緒に作っています。学校・サッカー・習い事・家庭学習のバランスが目に見えてわかると、子どもも納得して動けるようになりました」(とある小学生中学年の保護者)
ポイントは、「親が決める」のではなく、「子どもと一緒に考える」こと。自分で決めたルール・スケジュールには責任を持ち、行動しやすくなります。
小さな成功体験をほめる
「昨日より漢字がきれいに書けた」
「計算プリントを3分はやく解けた」
そんな小さな変化を一緒に喜ぶことで、子どものやる気はグッと上がります。
サッカーでの日々の成長も、勉強の成果も見えにくくなることがあります。だからこそ、親が積極的に見つけ・認めることが大切です。
練習後の声かけは「おつかれさま」から
サッカー練習の後に「帰ったら宿題しなきゃね!」などと問い詰めると、子どもはうんざりしてしまいます。
まずは「今日もがんばったね、おつかれさま!」の一言を。そこから少しずつ、自然に勉強モードに移していけると理想的です。
両立の経験は、一生の財産になる
勉強とサッカー、どちらも「やらなきゃいけないこと」ではなく、「やる意味があること」として子どもが受け止められたとき、毎日の生活に習慣として定着していきます。
もちろん、うまくいかない日もあるし、時には「どっちかに絞った方がいいのでは…」と悩むこともあるかもしれません。でも、試行錯誤の中で親子で築いた時間や習慣は、きっと子どもの成長に繋がります。
大切なのは、「完璧な両立」ではなく、「両立をするために親子で試行錯誤すること」と「習慣化」です。
最後に|完璧な両立ではなく、主体性を持った自律を
子どもが頑張っている姿に、親もつい「もっとできるはず」「将来のために」と力が入ってしまうことがありますよね。でも、子どもも親も完璧じゃなくて大丈夫です。
「今日は無理せず早く寝て、明日の朝やろう!」
「土日はサッカーを思いっきり楽しんで、月曜からまた頑張ろう!」
そんな柔軟さも、選手が自分で考え行動するきっかけになるかもしれません。
「疲れてるけど、10分だけでも勉強するよ!」
「いつもやってる時間だから、5分だけでも計算ドリルやってみる!」
サッカーも勉強も、子どもの成長を支える大事な土台。だからこそ、親が焦らず・比べず、子ども自身が主体性を持って成長する過程を支えていけるといいですね。
サッカーママ・パパ、今日もお疲れ様です!
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