「もっと上手くなってほしい」「ケガが心配」「指導者との関係、これでいいのかな…?」
サッカーキッズを育てる親にとって、悩みや不安はつきませんよね。そんな毎日を送るママ・パパにぜひ読んでほしいのが、サッカーマンガ『フットボールネーション』。
実はこの作品、ただの娯楽ではなく、子どもの“身体の使い方”や“成長のヒント”がたくさん詰まった、親のバイブルとも言える内容なんです。今回は、このマンガがなぜ「子ども」ではなく「親」にこそ刺さるのかを、育成年代の保護者目線で掘り下げてご紹介します。
今回ご紹介の本:フットボールネーション(大武ユキ 著)
作品紹介:「フットボールネーション」とは?
『フットボールネーション』(作:大武ユキ)は、実在するプロ選手やトレーナーも参考にするほど“リアル志向”のサッカーマンガです。
特に注目したいのは、「ドリブルが上手くなる方法」や「フォーメーション解説」といった戦術や技術ではなく、“正しい姿勢”や“呼吸法”、“食事”、“ケガ予防”など、選手としての「身体の土台」にスポットを当てているところ。
まさに、「体の使い方=プレーの質」に直結するという、本質的な気づきが詰まった一冊です。
1. 「身体の使い方」に目を向けると、子どもの未来が変わる
たとえば、「うちの子、走るのは速いけど、プレー中によく転ぶ」なんてことはありませんか?
『フットボールネーション』では、「骨盤を立てる」「足の指をしっかり使う」「重心移動を意識する」といった基本的な身体の使い方を、わかりやすく描いています。
こうした描写を通して、「うちの子、姿勢崩れてるかも」「靴の選び方、間違ってたかも」といった“気づき”を得ることができます。プレーを見て「ナイス!」だけでなく、“体の動き”にも目が向くようになると、日常のサポートの質もグッと上がりますよ。
2. ケガの根本原因に気づける
「成長痛かな?」「使いすぎ?」
子どものケガには不安がつきものですが、実はケガの多くは“体の使い方のクセ”や“姿勢の悪さ”からきていることも。
作中では、「なぜケガが起きるのか?」という根本原因に向き合う姿勢が貫かれており、表面的な対処ではなく“体のバランスを整えること”や“栄養の見直し”など、多面的な視点でケガを防ぐヒントが紹介されています。
親としても、「どうしてそうなったのか?」に目を向けるきっかけになります。ついつい「もっと頑張れ!」と追い込みがちだった言葉を、「ちょっと休ませてあげよう」「姿勢見直してみようか?」に変えられるかもしれません。
3. 指導者との付き合い方に悩んだら
「この指導、本当に合ってる?」「言われた通りにしてるけど、ケガが多いような…」
そんな疑問を抱いたことはありませんか?
『フットボールネーション』では、選手と指導者の関係性も丁寧に描かれており、親としても大いに参考になります。印象的なのは、「知識を持つことは子どもを守ること」という考え方。
指導者任せにせず、親も一緒に学び、時には「なぜそうなのか?」を子どもと一緒に考えていくことが、信頼できる指導者との関係づくりにもつながっていくのです。
4. サッカーは「人間力」を育てるスポーツ
このマンガのすごいところは、プレーの話だけでなく、「メンタル」「考える力」「仲間との関係性」など“人としての成長”にも焦点を当てている点です。
特に印象的なのは、勝利至上主義に疑問を投げかけるシーン。親もつい試合の勝敗に一喜一憂してしまいがちですが、このマンガは「本当に大事なのは、その先にある成長なんだ」と気づかせてくれます。
「上手くなる=強くなる」ではなく、「上手くなる=自分で考え、努力し、成長していくこと」。その視点を親が持つことで、子どものスポーツ人生はもっと豊かになります。
5. 実は“親が読むべき”マンガ
「子どもに読ませたい」という声も多い『フットボールネーション』ですが、実は“親こそ読むべき”マンガなんです。
なぜなら、子ども自身はまだ自分の体を客観的に見ることが難しく、「なぜ痛いのか」「どう直せばいいのか」がわからないから。
そこで親が知識を持ち、「体の動き、こうなってるね」「靴のサイズ、ちゃんと合ってる?」とサポートできれば、子どもも安心してチャレンジできます。
“なんとなく”の応援から、“根拠あるサポート”へ。 それが、子どもの可能性をグンと広げてくれるはずです。
まとめ:「一緒に学び、成長する」親子になろう
『フットボールネーション』は、サッカーを通して子どもを「人として」成長させていくヒントが詰まった作品です。
サッカーが上手くなること以上に、健やかな身体と心を育てることの大切さ。
そのために必要なのは、技術や戦術だけでなく、「親の視点」と「理解」だと、この作品は教えてくれます。
サッカーママ・パパのみなさん、ぜひ一度このマンガを読んでみてください。
そして子どもと一緒に、「なぜそうするのか?」を話し合ってみてください。
きっと今よりもっと深く、サッカーが楽しくなりますよ。
今回ご紹介の本:フットボールネーション(大武ユキ 著)
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