最初はあんなに夢中でボールを追いかけていたのに、ある日突然「もう行きたくない」と言い出す——。試合でのスランプ、友人とのトラブル、コーチとの関係。少年少女がサッカーを続ける中で、こうした「壁」に直面するのは避けられません。
今回は、書籍『子どもがサッカーを始めたら読む本<7人の賢者に聞いた53の習慣>』(土屋雅史 著、大槻邦雄 監修)の第7章「壁にぶつかったら、どうすればいいですか?」をもとに、サッカーパパ・ママとして子どもの壁をどう支えるかを考えます。
「好き」を再確認するために、一度離れることも選択肢に
サッカーを続けるうちに技術の差や勝敗へのプレッシャーを感じ、「楽しい」が「苦しい」に変わってしまうことがあります。そんなとき、あえて少し距離を置くことで、「やっぱりサッカーが好き」という気持ちを再確認できることがあります。
「一度お休みしてもいいんじゃない?」——この一言が、追い詰められた子どもにとっての救いになることがあります。
無理に継続させることだけが正解ではありません。一度立ち止まることで、子どもは自分の気持ちを整理し、より強い意志を持って戻ってくることがあります。
「親がどうしてほしいか」より「子どもがどうしたいか」を優先する
「頑張ってほしい」「あきらめないでほしい」——それはサッカーパパ・ママとして自然な気持ちです。ただ、その想いが知らず知らずのうちにプレッシャーになっていることもあります。
大切なのは、「子どもが今どうしたいのか」を丁寧に聞くことです。判断するのは子ども自身。親ができることは、その選択を尊重し、どんな結果であっても受け入れる覚悟を持つことです。
勉強とサッカーの両立は「視点の転換」で伝える
壁にぶつかる時期には、勉強との両立に悩むケースも増えてきます。「サッカーか勉強か」という二択ではなく、「勉強はサッカーにも役立つ」という視点で伝えることで、子どもの心に届きやすくなります。
戦術を理解するためには読解力や思考力が必要ですし、自己管理には生活習慣の規律が求められます。両立させることは将来の選択肢を広げるうえでも重要です。
選手・保護者・指導者は「三位一体」で子どもを支える
子どもがサッカーで壁を乗り越えるには、選手本人だけでなく、保護者と指導者の連携が欠かせません。親が指導者を信頼し、「最近の様子」や「どう育てたいか」を定期的に共有することで、子どもは安心してチャレンジできます。
「うちの子をどう伸ばしたいか」という共通ビジョンを持つことが、成長を加速させます。
まとめ:壁こそ、親の関わりが試される場面
子どもがサッカーで壁にぶつかったとき、それはサッカーパパ・ママの関わり方が問われる瞬間でもあります。無理に前へ進ませるのではなく、時に立ち止まり、寄り添い、そして必要なときには背中をそっと押す——その繰り返しが、子どもの「好き」を守り、挫折を乗り越える力へと変えていきます。
「この子にとってサッカーとは何か?」を常に問いながら、温かく見守り続ける。そんな存在であり続けることが、子どもが再びピッチで笑顔になる一番の支えになるはずです。



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