🗣️「少年サッカーって、誰によって決まると思いますか?」
「コーチ?」「チーム環境?」
そう思われる方も多いかもしれません。
でも、育成年代を長年指導してきた池上 正(いけがみ ただし)氏は、著書でこう語っています。
✅ 「少年サッカーは9割親で決まる」
…ちょっとドキッとする言葉ですよね。
今回は、この「9割親で決まる」という言葉の真意を、
そして、子どもがサッカーを通して“自分の力”を伸ばしていくために、
親としてどんな関わり方をすればいいのか、分かりやすくお伝えします。
今回ご紹介の書籍:少年サッカーは9割親で決まる(島沢優子 著、 池上正 監修)
🔵 1. 「サッカーが楽しい!」を最優先にする
池上氏がこの言葉を語った背景には、ある危機感があります。
それは…
子どもたちが“サッカーの楽しさ”を感じる前に辞めてしまうケースが多いこと。
勝ち負けにこだわりすぎたり、
「もっと上手くなってほしい」という大人の焦りが、
知らず知らずのうちに子どもの気持ちを遠ざけてしまっているのです。
例えば…
- 「試合に出られない=才能がないのでは…?」
- 「今のチームじゃ成長しないのでは…?」
そんなふうに大人が判断してしまうと、
子どもはサッカーを「楽しい」から「苦しい」に感じてしまいます。
でも、思い出してみてください。
お子さんが最初にボールを蹴ったあの瞬間。
⚽ 「楽しそう!」という気持ちがすべての原点だったはずです。
だからこそ…
✅ 親の役目は、「楽しさを感じ続けられる環境をつくること」。
成長は、結果より「続ける力」が育まれてこそ。
そしてその原動力は、いつの時代も「楽しい!」の気持ちです。
🔵 2. 「指示」より「問いかけ」を。
子どもを“ひとりの人間”として尊重しよう
親としては、「こうしたらうまくいくよ」と
ついアドバイスしたくなること、ありますよね。
でも…
❗ それが行き過ぎると、子どもは「自分で考える」ことをやめてしまいます。
例えば、試合中にドリブルでボールを失ったとき。
✖ 「なんでパスしなかったの!?」
ではなく、
✔ 「どうしてドリブルしたの?」と聞いてみましょう。
すると、子どもは、
- 「抜けると思った」
- 「チャレンジしてみたかった」
と、自分の考えを言葉にしてくれるかもしれません。
✅ 「問いかけ」は、考える力・選ぶ力を育てる魔法のツールです。
将来、サッカーを続けるかに関係なく、
自分で判断できる力は、一生モノの財産。
そのスタートラインに立たせてあげられるのが、
親の“マインド”なのです。
🔵 3. 「今の結果」より、「未来の可能性」を信じよう
小学生のうちは、どうしても目に見える結果に目が行きがちです。
- 試合に出られたか?
- ゴールを決めたか?
- 勝ったか?負けたか?
でも…
🌱 成長には“早い”“遅い”があるだけで、“良い”“悪い”はありません。
池上氏も繰り返し語っています。
「将来、どこで花が咲くかは、誰にも分からない。」
実際、今プロで活躍している選手の中にも、
- 小学生時代は控えだった
- 一度サッカーを辞めた経験がある
そんな選手がたくさんいます。
だからこそ…
✅ 親は「長い目」で、子どもの可能性を信じてあげてください。
焦らなくて大丈夫。
比べなくて大丈夫。
今できないことがあっても、未来の伸びしろは計り知れません。
🔵 4. チーム選びや出場機会の悩み…
答えは「子どもの中」にある
「試合に出られない」
「今のチームで成長できるのか不安」
そんな悩みを抱えている方も多いと思います。
でも、そのときこそ大切にしたいのは…
✅「子ども自身はどう思っているか?」を聞くこと。
たとえば…
- 「今のチーム、どう感じてる?」
- 「もっと試合に出たいと思う?」
- 「他に挑戦してみたいこと、ある?」
…と、問いかけてみることで、
お子さんの中にある“本音”に気づけるかもしれません。
本人が「今のままがいい」と思っているなら、それが答え。
「他に行ってみたい」と思っているなら、その気持ちを尊重してあげるのもひとつ。
✅ 親が「選択肢」を示し、最終的に「決めるのは子ども」。
その関わり方が、
“自分で人生を切り開く力”につながっていきます。
🔚 まとめ:親のマインドが、子どもの未来を育てる
池上正氏が伝えたかった「9割親で決まる」という言葉。
それは、決して「親が正解を与えるべきだ」という意味ではありません。
むしろ逆です。
✅「子どもが“自分で考え”“自分で動き”“自分で楽しむ”ための土台を、親が支えること」
それこそが、親としてできる最強のサポートです。
🌟 最後に伝えたいこと
サッカーは、勝ち負けだけで測れるものではありません。
- 仲間と協力する力
- 失敗から学ぶ力
- 楽しむ力、やり抜く力
そのすべてが、これからの人生の糧になります。
子どもが「サッカーって、やっぱり楽しい!」と思えるように。
その一言を、今日も引き出せるように。
どうか、あたたかいまなざしで見守ってあげてください。
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