こんにちは、サッカーママ・パパの皆さん!
「うちの子、将来はプロサッカー選手になりたいって言ってるけど、どの道がいいのかな…」
そんなふうに、日々成長する少年・少女を見守りながら、サッカーの「進路」について悩んでいるご家庭も多いのではないでしょうか?
今回ご紹介するのは、テレビ東京の人気番組『FOOT×BRAIN+ #719』で取り上げられた、日本サッカー界がワールドカップで優勝を目指すための「育成年代」の最新事情です。クラブユース、大学進学、高卒でのプロ入り、それぞれの道にどんなメリット・課題があるのか?番組の内容をもとに、サッカーママ・パパ目線で分かりやすくまとめました!
大学サッカーの魅力:「人間力」と「試合経験」を積める場
大学サッカーには、プロとはまた違った大きな価値があります。
特に注目したいのが「豊富な試合経験」と「人間形成の時間」。
プロ入りしてもすぐにレギュラーとして出場するのは至難の業。しかし大学では、実力に応じてチーム分けがされるため、多くの選手が実戦経験を積むことができます。試合を通してしか得られない“実戦の中での成長”は、少年・少女の将来にとって大きな武器となるのです。
また、大学という環境には「教育的な力」があります。厳しいプロの世界と違い、選手を“育てる”ことが前提にあるため、精神面のサポートや、将来を見据えたキャリア教育も充実しています。
たとえば、日本代表の長友佑都選手や三笘薫選手も大学で才能を開花させた有名な事例です。三笘選手はユースからプロ昇格の道もありましたが、自らの成長を見つめて筑波大学に進学。「4年間で自分を育てた」と語っています。
課題:「埋められない4年間」のリスク
一方で、大学進学にはデメリットも。プロとしてのキャリアをスタートするのが4年遅れる分、選手生命の長さや収入面でのハンデは否定できません。Jリーグのトップで18歳から活躍している選手と比べると、スタートの遅れは大きな壁となることもあります。
クラブユースのメリット:プロに直結するハイレベルな環境
クラブユースに所属する最大の利点は、「プロの現場に直結した環境」に身を置けることです。
セレッソ大阪や川崎フロンターレのようなクラブには、少年・少女の中でも特に才能ある選手たちが集まり、強い競争の中で技術を高めていきます。また、久保建英選手のように、10代のうちに海外クラブに挑戦するケースも。身近に「本物のプロ」がいることで、技術面だけでなく、メンタルや姿勢も学べる貴重な時間となります。
さらに、クラブユース出身の選手は「止める・蹴る」などの基礎技術の高さに加え、自主性が育まれているという特徴も。自分で考え、行動できる選手に育っていく環境が整っているのです。
課題:早すぎるプロの世界への挑戦はリスクも伴う
ただし、18歳でプロになるという選択肢には厳しさもあります。結果が出なければ即座に競争から外される、まさに「救いのない世界」。精神的に未熟な段階でその環境に飛び込むことで、自信を失ったり、挫折を経験するリスクも高くなります。
クラブユース出身の柿谷曜一朗選手も、大学という「人生設計の場」があれば、もう少し違った視点で自分を育てられたかもしれないと語っています。
10代スターを育てるために必要な“仕組み”とは?
世界では、メッシ(17歳)、エムバペ(16歳)、ヤマル(15歳)といった選手が若くして世界の舞台に立っています。
ではなぜ、日本では10代のスターが生まれにくいのでしょうか?
番組内では、次の3つの課題と期待が語られていました。
1. 体の成長スピード
海外の少年選手に比べ、日本の少年・少女はフィジカル面で劣るとされてきました。しかし、近年では専門的なフィジカルトレーニングにより、その差を埋めることが可能になっています。
2. 若手を起用する「勇気ある監督」の存在
10代の選手を途中出場ではなく、先発で“10試合連続起用”するような大胆な起用があれば、選手は飛躍的に成長します。監督の采配次第で、若い選手の未来が大きく変わるのです。
3. 「U-21 Jリーグ」の創設
2026-27シーズンから始まる予定のU-21 Jリーグ。若手選手が実戦経験を積める場が増えることで、これまで埋められなかった「18~21歳の空白期間」に光が当たります。
結論:少年・少女一人ひとりの「個性」に合った進路選びを
ここまで、大学サッカーとクラブユースのメリット・課題を見てきましたが、「結局どちらが正解なの?」と感じる方もいるかもしれません。
答えは、「正解は一つではない」です。
大切なのはーー
「お子さんがどんなタイプなのか?」
「どんな環境で成長するのが向いているのか?」をしっかり見極めること。
サッカーの実力だけでなく、性格や将来設計、心の成長も含めて考える必要があります。
三笘選手のように、自分を冷静に見つめ、長期的な成長戦略を立てられる選手もいれば、久保建英選手のように早くから世界で勝負できる選手もいます。どちらの道も、正しい準備と環境があれば成功できるのです。
最後に:親ができる“最大のサポート”とは?
お子さんのサッカー人生において、ママ・パパが果たす役割はとても大きいです。
- 無理に進路を決めつけない
- 子ども自身が納得できる選択をサポートする
- 長期的な視点で「人としての成長」も大切にする
こうした姿勢が、お子さんにとっての「最高の土台」になります。
少年・少女が夢を追う姿は、親にとってもかけがえのない宝物。今日ご紹介した内容が、その夢を実現するヒントになれば嬉しいです。
今後の進路に悩むすべてのサッカーママ・パパへ。
選択に迷ったら、ぜひまたこのページを思い出してください。お子さんの可能性は、無限大です!
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