「週2回の練習で週末は1試合のみ」「全選手が試合時間の半分以上出場」——スペインの小中学生年代の育成事情は、日本の常識とは大きく異なります。
サッカージャーナリスト・小澤一郎さんとYouTubeチャンネル「FERGUS」の対談をもとに、スペイン育成の実態と日本の育成への示唆を解説します。
練習は週2回・90分のみ——「サッカー漬け」文化がない
スペインでは子どもの平日練習は週2回・1回90分程度が基本です。週末は1試合のみで、集合から解散まで2〜3時間で終わります。放課後はサッカー以外のスポーツ・アート・映画鑑賞など多彩な習い事があり、「毎日サッカーだけ」という環境はそもそも存在しません。
小澤さんが「余白のある週末」と表現するように、家族での食事やプロの試合観戦など、サッカー以外の時間が大切にされています。
全員が試合に出場する文化
スペインで特に注目すべき点は、「全選手が試合時間の半分以上は出場する」という文化です。日本では勝利優先で特定選手だけが多くの出場時間を得るケースもありますが、スペインでは全員に平等に試合経験を与えることが根付いています。
この文化が、子どもたちの「実戦で学ぶ機会」を保証し、長期的な育成を支えています。
「勝利至上主義」からの脱却——育成年代の本質とは
日本では育成年代でも「勝ち負け」を重視しすぎる傾向があります。スペインの事例が示すのは、育成年代の本質は「全員が成長できる環境をつくること」だということです。試合に出られない子は実戦から学べません。
サッカーパパ・ママが意識したいのは、「今日の試合で勝ったか負けたか」より「わが子が何を経験し、何を学んだか」という視点です。
まとめ:「少なく・深く・楽しく」が育成の本質
スペインの育成から学べることは、「練習量を増やせば上手くなる」という発想への見直しです。週2回の練習・全員出場・余白のある週末——この「少なく・深く・楽しく」という姿勢が、スペインから世界トップ選手を輩出し続ける秘密の一端かもしれません。
わが子のサッカーを長期的に応援するサッカーパパ・ママにとって、今一度「育成の本質」を考えるきっかけになれば幸いです。



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