こんにちは、日本のサッカーママ・パパの皆さん!
お子さんのサッカー活動、送迎に応援、日々本当にお疲れさまです。
さて、突然ですが「スペインのサッカー育成」と聞いて、どんなイメージをお持ちでしょうか?
世界屈指の名選手を次々と生み出すサッカー大国・スペイン。その育成の秘密は、日本の常識とはまるで違う驚きの方法にありました!
サッカージャーナリスト・小澤一郎さんとYouTubeチャンネル「FERGUS」の対談を参考に、スペインの小中学生年代の育成事情を深掘り。日本の育成との違いから、子どもとの向き合い方まで、新しい視点をお届けします!
練習は週2回だけ!サッカー漬けにはならないスペインの環境
スペインでは、子どもが公式戦に出場するには「1つのクラブ」に登録する必要があり、基本的にそのクラブでしかプレーできません。
平日の練習は週2回・1回90分程度、週末は1試合のみ。たとえば小学6年生の試合時間は30分ハーフの合計60分。長時間サッカーに費やすことがないよう、制度というより文化として制限されているのです。
しかも、小学生が自由に外出してボールを蹴るということも少なく、放課後は主に親の送迎による習い事が中心。その習い事も、サッカー以外のスポーツやアート、映画鑑賞などが豊富に用意されています。
つまり、「毎日サッカーばかり」な環境は、そもそも存在しないのです。
週末は「家族時間」も大切に。試合は1試合だけ!
日本では土日がサッカー漬けという家庭も多いですが、スペインでは週末の公式戦は土日どちらかに1試合だけ。
集合は試合の45分前、アップは15分ほど。試合が終わればすぐに解散。全体でも2〜3時間で終わることがほとんどです。
その分、家族での食事やお出かけ、プロの試合観戦など、「サッカー以外の時間」がしっかり確保されています。これを小澤さんは「余白のある週末」と表現しています。
驚き!全員が必ず試合に出場する仕組み
スペインで最も驚くべき点のひとつが、「全選手が試合時間の半分以上は出場する」という文化。
日本では勝利を優先するあまり、特定の選手だけが出場時間を多く得るケースもありますが、スペインでは違います。
- クラブ側が監督に「全員を半分以上出すように」と指導
- 登録選手数を15人以下に制限し、出場機会を確保
このため、「うちの子はまだ下手だから出られないかも…」という心配自体が存在しないのです。
試合も途中で選手全員をシャッフルしたり、州によってはバスケットボールのようにクォーター制を取り入れたりと、出場の公平性を保つ工夫が満載です。
指導者は「副業」・クラブは「営利目的じゃない」
スペインの街クラブの指導者たちは、本業を持ちながら夕方以降に副業として指導を行っています。報酬は月200〜300ユーロ(約3万円)程度で、「ガソリン代くらい」という感覚。
クラブも利益重視ではなく、「子どもの人数を増やして収益を上げる」発想がないのが特徴。プレイヤーズファーストの理念が、運営の根底にあります。
アプリで効率的に運営!便利なデジタルツールも活用
スペインでは、サッカーの情報管理もデジタル化が進んでいます。
✅ バレンシア州公式アプリ「FFCV」
- 子どもの出場記録、スケジュール、チーム情報を一括管理
- 年間予定もアプリで確認可能
- 年間3ユーロの有料機能で「お気に入り」登録もOK
✅ クラブ独自アプリ「Bokami」
- 試合の出欠確認、集合時間やユニフォーム情報を共有
- 試合前に監督が人数を把握し、交代プランを事前に設計
これにより、保護者の負担も大幅に軽減されているのです。
練習試合はほとんどなし。リーグ戦がすべて!
スペインでは、シーズンが始まるとほとんど練習試合を行いません。リーグ戦が年間を通じて活動の軸となり、地域のチーム同士で公式戦を戦います。
これも、「移動の負担を抑える」「毎週の公式戦に集中する」ための工夫と言えるでしょう。
まとめ:勝利より「育成」と「楽しむこと」を大切にするスペイン流
スペインの育成環境では、
- 練習や試合の時間が制限されている
- 週末に「余白」がある
- 出場機会が平等に与えられている
- クラブや指導者は利益より子どもを優先している
という特徴があります。
子どもがプレーするのは、勝つためではなく、成長して楽しむため。この視点の違いが、スペインから世界的な選手が次々と生まれる背景にあるのかもしれません。
ぜひ、スペインの育成スタイルをヒントに、わが子とのサッカーの向き合い方を見直してみてはいかがでしょうか?
今回参考にした動画はこちら:
https://youtu.be/mqNkM-Y5sgQ?si=bdt3uj7pa5YxXNt0
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