「スパイクはいつから?」
「どんなサッカーシューズを選べばいいの?」
といった疑問を持ったことはありませんか?
今回は、書籍「子どもがサッカーを始めたら読む本<7人の賢者に聞いた53の習慣>」から、第5章に登場する「スパイク選びのコツ」に焦点を当てて、サッカーママ・パパが知っておきたいポイントを解説します。
今回ご紹介の書籍:子どもがサッカーを始めたら読む本<7人の賢者に聞いた53の習慣>(土屋雅史 著, 大槻邦雄 監修)
小学生はシューズを履き分けよう:練習でトレーニングシューズ、試合で固定式スパイク
小学生年代のサッカーでは、「練習用」と「試合用」でシューズを分けて使うことが理想的です。普段の練習には、芝でも土でも滑りにくく、足の負担も少ないトレーニングシューズがおすすめです。
一方、公式戦や対外試合などでは、グリップ力に優れた固定式スパイクを履くことで、パフォーマンスを高めることができます。
このような履き分けを意識することで、足の疲労やけがのリスクを減らすだけでなく、少年少女たちの成長段階に合ったプレー環境を整えることができます。
シューズの購入時は極力店舗で試着する
「ネットで安く買えるから」と通販に頼ることも増えてきましたが、シューズに関しては実店舗での試着をおすすめします。
なぜなら、足の形は一人ひとり異なり、サイズ表通りに選んでも「きつい」「かかとが浮く」といったトラブルが起きやすいからです。特にサッカーシューズは足にフィットすることが何より重要です。
店舗での試着では、必ず両足を履いて軽くジャンプしたり歩いたりして、実際の動きに近い感覚をチェックするようにしましょう。サッカーママ・パパが一緒に見守り、選ぶ過程をサポートすることで、お子さん自身も「自分で選ぶ」という感覚を身につけられます。
シューズの隙間は実際の足のサイズから1センチ以内に収める
成長期の子どもには「少し大きめのサイズを買っておけば長く使える」と思いがちですが、1センチ以上大きいシューズはNGです。
靴の中で足が動いてしまうと、指先がぶつかりやすくなり、爪がはがれたり、かかとの皮がむけたりといったトラブルにつながります。また、無理な踏ん張りでフォームが崩れる恐れもあります。
そのため、シューズ選びでは「今の足のサイズ+0.5cm前後」を目安にし、つま先に指一本分程度の余裕があるかを確認しましょう。フィット感を確かめる際には、靴下の厚みも忘れずに考慮するのがポイントです。
スパイクはサッカーで唯一選べる道具:子どもが自分で手入れする
サッカーというスポーツでは、ユニフォームやボールはチームで決められていることがほとんどです。そんな中で唯一、自分で選べる「道具」がスパイクです。
この「選ぶ自由」は、子どもにとって大きなモチベーションになります。自分で気に入った色やデザインのスパイクを選び、さらにそれを自分で手入れすることで、物を大切にする気持ちや責任感も自然と育まれます。
サッカーママ・パパとしては、スパイクの手入れを「やってあげる」のではなく、「どうやって洗うの?」「乾かすときはどうするの?」といった問いかけを通して、お子さんが自ら学ぶ環境をつくることが大切です。
大人は子どもが靴を選んだり、ひもを結べるようになるのを見守る
スパイク選びやシューズの手入れを通して、子どもは少しずつ「自分のことは自分でやる」力を育てていきます。最初は靴ひもをうまく結べなかったり、サイズ感がわからず迷ったりするかもしれません。
そんなときこそ、サッカーママ・パパは「失敗しても大丈夫だよ」と、見守る姿勢を大切にしてください。
上達のスピードには個人差がありますが、シューズ一つを自分で選び、履き、使いこなす経験が、サッカーだけでなく人生全体における自立の第一歩となるのです。
まとめ
サッカーを始めたばかりの少年少女にとって、スパイク選びは単なる道具選びではありません。それは「自分で考える力」「責任を持つ力」「好きなことにこだわる心」を育てる大切な過程でもあります。
『子どもがサッカーを始めたら読む本』第5章では、そんなサッカーママ・サッカーパパが知っておくべきスパイク選びの考え方が、わかりやすく丁寧に解説されています。
これからお子さんがサッカーに夢中になっていく中で、最初の一足のスパイクが素敵な思い出になるよう、親子で楽しく、そして前向きに選んでいきましょう。
コメント