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【おすすめ本】子どもがサッカーを始めたら読む本:第2章 主体性って育てられますか?

おすすめ本

「サッカーがうまくなってほしい」
「できれば自分から主体的に取り組んでほしい」

せっかスポーツを始めるなら、子どもに主体的な姿勢を願うサッカーママ・パパはとても多いでしょう。

前回に引き続き、書籍「子どもがサッカーを始めたら読む本<7人の賢者に聞いた53の習慣>」から、第2章のテーマ「主体性って育てられますか?」に焦点を当ててご紹介します。

今回ご紹介の書籍:子どもがサッカーを始めたら読む本<7人の賢者に聞いた53の習慣>(土屋雅史 著, 大槻邦雄 監修)

サッカーは「努力より夢中」

小学生年代の子どもにとって、何よりも大切なのは「夢中になれること」に出会うこと。
サッカーがその入り口であれば、親としてはそれを伸ばしてあげたいですよね。

でも、つい「もっと練習しないと上手くならないよ」「真剣にやりなさい」など、“努力”を強調してしまいがち。

しかし本書では、「夢中になることこそが子どもを動かす最大の原動力」であると強調しています。

努力は、夢中の先に自然とついてくるもの。だからこそ、親がすべきは“努力をさせること”ではなく、“夢中になれる環境を整えてあげること”なのです。


選択肢を与え、「目の輝き」を持ち続けられるように

子どもが夢中になれるかどうかの鍵は、「自分で選んだ」という感覚を持っているかどうかーー

たとえば、「今日は公園でドリブル練習する? それとも友だちとミニゲームしてみる?」と選択肢を与えるだけで、子どもは主体的に行動を始めます。

選ばせるということは、親が一歩引いて子どもに主導権を渡すこと。
その結果、「自分で決めたからやってみよう」という意欲が芽生え、子どもの目はキラキラと輝き出します。

サッカーというスポーツのなかで、自分の選択が尊重される体験は、長期的に「マインドの強さ」や「考える力」を育ててくれます。


「手をかける」→「目をかける」へ:子どもの自立を促す

低学年の頃は、周囲の大人が手をかける場面も多くなります

しかし、子どもが自分でできることが少しずつ増えてきたら「手をかける」から「目をかける」へと意識を変えていきましょう。

目をかけるとは、過干渉を避けつつも、ちゃんと見守っているという安心感を与えること。

「ちゃんと見てくれている」
「自分の存在を認めてくれている」

その感覚が、子どもを次の行動へと導きます。

手をかけすぎる(干渉しすぎる)と、子どもは親の顔色ばかりをうかがうようになり、自分で考える力や失敗から学ぶ力が育ちません。

逆に見守りの中で得られる小さな成功体験は、子どもを「自立」へと確実に向かわせてくれます。


今、目の前にあることがすべてではない

「うちの子、全然ボールを蹴りたがらないんです」
「チームに馴染めなくて…」

コーチのもとにはそんな相談がよく寄せられます。

でも、今の状況がすべてではありません。子どもは驚くほど柔軟に、そして急激に成長する存在です。

一時的な壁や苦手意識が、時間の経過と環境の変化で消え去ることもしばしば。

大人が焦って道を決めつけてしまうと、子どもの「まだこれから伸びる力の芽」を摘んでしまうことになりかねません。

今できていることよりも、「これからどう伸びていけるか」に目を向けてみてください。


低学年の頃は、注意するよりも良い子を目立たせる

練習中、ふざけている子に「ダメでしょ!」と注意するよりも、真剣に頑張っている子に「すごいね!お手本のようだね!」と声をかけた方が、場の空気は一気に良くなります。

これは家庭でも同じです。下の子がゲームばかりしていたら怒るよりも、上の子が勉強している姿を見て「集中しててすごいね」と褒める方が、下の子も真似をするようになります。

子どもは周囲からの注目を浴びたいもの。だからこそ、良い行動を目立たせることで、周りの子たちも自然と良い方向に引っ張られていきます。


大人の感謝とヒントで、子どもの「好きになる」スピードはより加速する

「片付けを手伝ってくれてありがとう」
「とても助かったよ!」

こうした小さな感謝の言葉が、子どものやる気をぐんと伸ばします。

また、「今日はこんな練習してみたら面白いかもね」とさりげないヒントを与えることで、子ども自身が「やってみようかな」と思えるきっかけを作ることができます。

大人が無理に誘導しようとするのではなく、気づきを与える存在でいることが、子どものマインドを成長させていきます。


子どもが選択肢を欲しいときに、大人はタイミングよく差し出せる準備を

子どもが困っているとき、迷っているときに、大人が”答え”ではなく“選択肢”を差し出せるかどうかはとても重要です。

そのためには、大人も情報収集をし、引き出しを増やしておく必要があります。

たとえば、「こんな練習方法もあるよ」「こんなプレースタイルの選手もいるよ」と、子どもの状況に合ったヒントを与えられると、子どもは自分なりの答えを見つけていけるようになります。

準備とは、知識と観察の積み重ねです。
子どもをしっかり見て、適切なタイミングで、無理なく選択肢を渡せる大人でありたいですね。


個別性の時代:一人ひとりに合った解決策や導き方を

昔のように「みんなが同じ価値観」で進む時代ではありません。
現代は、子ども一人ひとりに合った関わり方が求められる“個別性の時代”です。

ある子には厳しさが響くかもしれませんが、別の子には安心感や共感が必要かもしれません。

大人ができることは、「うちの子はどんなときに伸びるか」を観察し、その子に合ったサポートを見つけていくこと。

それが、子どもの「主体性」を育てるための第一歩となります。


まとめ:親の関わり方で、子どもの主体性の度合いは変わる

「主体性って育てられるの?」という問いに対して、本書は明確なメッセージを伝えています。

“育てられる”のではなく、“育つように関われるか”が大人に問われているのです。

子どもがサッカーを始めたばかりの今こそ、「マインドを育てる」ことを意識して関わるタイミングです。

今回ご紹介した【おすすめ本】の第2章を通して、大人としてのスタンスを少しずつ見直してみてください。

きっと、子どもの中に眠っている「夢中になる力」「自分で決める力」「成長する力」が、静かに動き出します。

今回ご紹介の書籍:子どもがサッカーを始めたら読む本<7人の賢者に聞いた53の習慣>(土屋雅史 著, 大槻邦雄 監修)

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