「サッカーの上達には食事も大事」
とよく言われますが、実際に何をどのように食べれば良いのか、迷うことも多いのではないでしょうか?
前回に引き続き、書籍「子どもがサッカーを始めたら読む本<7人の賢者に聞いた53の習慣>」から、第4章「よく食べられることって大事ですか?」の内容をベースに、食のサポートのポイントをわかりやすく解説していきます。
今回ご紹介の書籍:子どもがサッカーを始めたら読む本<7人の賢者に聞いた53の習慣>(土屋雅史 著, 大槻邦雄 監修)
食事のバランスが良い=必要なエネルギーや栄養素をとれている
「食べる量は多いのに、なんとなく元気がない気がする…」そんな悩みはありませんか?それは、“量”ではなく“バランス”が取れていないからかもしれません。
運動量が多いサッカー少年少女にとって、エネルギーや栄養素をしっかり摂ることはパフォーマンスの基本です。主食・主菜・副菜・乳製品・果物などをまんべんなく摂ることで、体の中から「動ける状態」をつくることができます。
1日の中で主食、主菜、副菜、乳製品、果物の5種類を揃える
具体的には、「1日3食+補食」で主食(ご飯やパン)、主菜(肉や魚)、副菜(野菜)、牛乳・乳製品(ヨーグルトなど)、果物の5つをなるべく揃えることを意識しましょう。
例えば朝ごはんなら、トースト(主食)に卵焼き(主菜)、サラダ(副菜)、ヨーグルト(乳製品)、バナナ(果物)というように、無理のない範囲でバランスを意識するだけでも大きな差になります。
子供の食に対する習慣は、そこまでの食生活の積み重ね
「うちの子、好き嫌いが多くて…」
「野菜を全然食べてくれない…」
そんな悩みを抱えるサッカーママ・パパも多いでしょう。しかし、子どもの食習慣はこれまでの家庭の食生活の影響を強く受けているものです。
いきなり「正しい食事」に変えるのは難しくても、少しずつ取り入れる意識が未来の習慣を作っていくことになります。
たとえば、「今日の夕飯には野菜をひとつ足す」「週に1回は一緒に料理をする」など、親子で食に向き合う姿勢が、食べることの楽しさを育てていきます。
一流の日本代表選手の条件は、どんな場所でもちゃんと食べられること
プロのサッカー選手、特に日本代表として活躍する選手たちに共通しているのは、遠征先や海外でも「ちゃんと食べられる」ということです。
「練習がきつくて食べられない」「緊張で食が進まない」――こうした状況でも、“食べる力”がある選手が生き残るのです。
つまり、「よく食べること」は才能の一部とも言えます。家庭での食事習慣が、その「食べる力」を育てる基盤になります。
補食を効果的にとるためには、コンビニを活用しよう
部活やクラブチームの練習が夕方にあると、エネルギーが切れてしまうことも多いですよね。そんなときに活用したいのが「補食」です。
補食とは、食事と食事の間にエネルギーや栄養を補う軽食のこと。おにぎりやバナナ、チーズ、プロテインバーなど、コンビニでも簡単に手に入ります。
忙しいサッカーママ・パパでも、無理なく用意できる補食を常備しておくと、お子さんの体調管理がグッと楽になります。
食事が楽しいという気持ちを育む
子どもが食べることを「義務」だと感じてしまうと、長続きしません。だからこそ、食事は楽しいもの、嬉しいもの、という体験を積み重ねることが大切です。
親子で「今日のごはんは何点だった?」と評価し合ったり、好きなメニューを一緒に作ってみたり、そうした日常の工夫が、自然と“食べる力”を引き出すことにつながっていきます。
まとめ:サッカーママ・パパが育てる「食べる力」が子どもの未来をつくる
子どもがサッカーを始めると、練習や試合の送迎に目が向きがちですが、毎日の食事こそが成長の土台です。
- バランスよく食べる習慣を身につける
- 主食・主菜・副菜・乳製品・果物の5要素を意識する
- 楽しみながら“食べる力”を育てる
これらの積み重ねが、少年サッカーの現場で、そして将来プロを目指すサッカー少女たちの成長にもつながります。
ぜひ「食べることの意味」を親子で共有しながら、毎日の食卓を大切にしてください。
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